サラダ専門店「Sweetgreen(スイート・グリーン)」が、コロナ対策に「プレートタイプ」の新メニューを提供開始

 現在アメリカの飲食業界に大きな混乱をもたらしている新型コロナウイルスは、レストランのメニューにも影響を及ぼしています。レストランの営業が各州で部分的に再開していますが、再開後のレストランでは、衛生安全面や、テイクアウトのしやすさなどを踏まえ、コロナ前とは違ったメニューが続々と登場しそうです。


 健康志向の高まりから人気となった、全米で105店舗を運営しているサラダ専門店「Sweetgreen(スイート・グリーン)」でも、新たに「プレートタイプ」のメニューの提供を開始すると、アメリカのレストラン情報メディア「Nation's Restaurant News」がが伝えています。

(元記事:Sweetgreen launches ‘Plates’ for dinner at restaurants in response to coronavirus


Sweetgreenで提供開始される「プレート」タイプのメニュー(写真は元記事より引用)


 Sweetgreenは、サラダ専門店として人気を誇るファストカジュアルレストランです。今回投入されれうプレートタイプの新メニューは、2016年に穀物を使った温かいサラダボウルを導入して以来、初めての新メニューです。価格は約14ドルで、野菜、全粒粉、豆に加え、チキン、フィッシュ、豆腐などのタンパク質メニューが入っています。


  プレスリリースによると、当初は来年の導入を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で家族が食卓を囲んで過ごす時間が増え、温かい満足感のあるメニューを求める声に応えるため、計画を前倒ししたとのこと。同チェーンの共同創業者であり、コンセプト責任者であるニコラ・ジャンメ氏は、このような困難な時代に、新しいアイテムが顧客へのアピールとなることを期待していると語っています。

 この新メニューは、新型コロナウイルスの影響で顧客のニーズが変化する中、サービスを進化させていく過程で完成しました。このメニューを通して、なかなか直接的な顧客とのつながりを作ることが難しい時期に、顧客と有意義な関係性を構築し、顧客のためになる食事体験を創造することが目的です。


 このプレートメニューは、PFAS(化学物質)不使用の、四角形のパッケージで提供されます。Sweetgreenの通常のメニューとは異なり、ボウルの中で混ざっているのではなく、トラディッショナルな食事のように、前菜と副菜が隣り合わせに配置され、プレート化されています。

 

 また同チェーンでは、新型コロナウイルスと最前線で戦う医療従事者をサポートする活動をいくつか行っています。まず、このプレートメニューが購入されるごとに、プレートを1点、医療従事者に寄付しています。そして、「Out Post(アウトポスト)」という、ピックアップ用の小さなキオスク型のスタンドを設置し、医療従事者がピックアップをしやすいようにしています。また、シェフのホセ・アンドレ氏が立ち上げた、災害発生地域で食事提供の支援を行う非営利団体「World Central Kitchen(ワールド・セントラル・キッチン)」と提携し、130以上の病院に、10万食以上を寄付しています。


 プレートメニューは現在、「チキン・チミチュリ」「味噌チキン」「ハーブ風フィッシュ」など、6種類の展開がされています。


Sweetgreenの「Out Post(アウトポスト)」(写真はSweetgreen HPより引用)


ー YAGI USA コメント ー

 各ブランドが様々な対策を講じていますが、今回のSweetgreenのような「プレートタイプ」は間違いなく増えるでしょう。衛生面への懸念から、大皿からみんなで食事をシェアすることは間違いなく減るでしょうし、テイクアウトも今後さらに増えるはずです。また、店舗の滞在時間をより短くしたり、ソーシャルディスタンスを保ち、混雑を避けるためにも、最初から形が決まっている「プレートタイプ」は、新型コロナウイルス対策として、有効なメニューと思われます。

 元々Sweetgreenでは、サラダボウルのパッケージで提供されることがスタンダード。店頭で、基本的なメニューを決め、入れる野菜をその場で足したり引いたり、自分でカスタマイズできるのが特徴です。しかし、今後の状況を踏まえ、一気に新メニューのローンチを進めたことがわかります。

 日本の場合は、「定食」という伝統的なプレートメニューがあるので、テイクアウトできる定食のスタイルが増えるかも知れないですね。弁当の文化も元々あるので、改めて弁当や、関連グッズに注目が集まるかも知れません。


 同じく新型コロナ対策として、医療従事者へのサポートについて記載がありますが、これも素晴らしい活動ですね。レストラン自身も大変な時期が続きますが、出来る限りの社会貢献を行い、それを適切に発信することで、既存の顧客は愛着を深め、新規のファンも獲得することができるでしょう。高い広告費をかけることよりも、こういったCSR活動が、何よりも今は有意義なプロモーションになっていると思います。

 今後も、Sweetgreenを含むレストランの、新型コロナ対策のメニュー開発の動きから目が離せません!


【YAGI USA ビジネスコラムライター(東京): 神戸 孝平】

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